ART COURTノ上デマタ会イマショウ!生粋ノ旅人ハ強イ!

column 46

江戸川区にある松本第二児童遊園はgo parkeyが手がけた5つ目のアートコート。通称、IMAONEコート。このコートのアート・リノベーションに寄与してくれたTriveによるギフト。それがNBAプレーヤーを目指す舘山洸騎選手をヘッドラインにして行われた、7月27日のLOVE GAME。そのコラム。

Article_go parkey

Photo_Kosuke Waguri

Filming_Hideki Ishii

We are playground basketball residents like pikeys!!!

この日のラブゲーム(クリニック)で、タクトをふるってくれた若き舘山洸騎選手。身長180cmのポイントガード。彼がひたすら自らのボールライフにおいてアタックしてきたハンドルスキルで、キッズとセッション。自分が思うがままにプッシュするためにはハンドルスキルはいくら積んでも満タンにはならない。ひとつのスキルを習得すれば、その精度や目線、体幹の強度にキレなど、さらにアップデートできることはある。そんな彼とセッションしたキッズは、教わったことがすぐに出来る人も出来ない人もみんなでワンモア、プリーズ。ひたすらチャレンジしたのだった。今すぐ出来なくたって、今やり続けることが未来の自分をつくることを、みんなよく知っているようだった。舘山選手もキッズもみんな汗だくになって遊んでいた(バスケをしていた)。もはやgo parkeyのラブゲーム(LVGM)の風物詩、マイクを握る代表ABもひたすらびっくりしていた。会場のエナジーがすごかった。

これまで何度も言ってきたけれど、我々のアートコート・プロジェクトはリノベーションして終わりではなく、そこからコミュニティやキッズを巻き込んで色々な有効活用を提案・実施する(し続ける)までが大切なストーリー。今回は、江戸川区松本第二児童遊園のImaoneアートコートに寄与してくれたTriveによる、チャレンジイベント。ラブゲームで舘山選手にキッズがチャレンジし、そんな舘山選手はこの後アメリカへ渡りNBAを目指して新しいボールライフにチャレンジしていく。それらを包括したイベントだった。ボールは同じくこのImaoneアートコートに寄与してくれたスポルディングジャパンが、アートボールをプレゼントしてくれた。ちなみに今回のイベントで着用したTシャツにはgo parkeyからメッセージが込められている。BUTではじまるテキスト。それは、倦怠期のカップルの片方が、「でも」「いや、やっぱり」とかって、会話の腰を折る時に使われるBUTじゃない。

それは、「(例えばドンキホーテのように無茶じゃない?)と、誰かに言われたとしても、自分がやりたいことを思いきりやりきってみたい」とか「そうだとしても、これが自分のストーリーであって、進むべきものなのだ」とかっていう、主体主観によるオピニオンをしているBUTなのだ。否定的なことではなく、挑戦するためのさまざまなネガティブな要素を鑑みつつも、その上で、挑戦する理由や意思や覚悟をプッシュするというメッセージ。舘山選手をはじめ、この日、アートコートでセッションしたキッズやスタッフみんながそんなTシャツを着て夢中にチャレンジした。その光景は、ポジティブでしかなかった。もちろん、誰にでも平等にさまざまな困難がこの先に立ちはだかっているのだとは思う。BUT、それでも、大好きなバスケをプッシュしていく。今日でさらにこれ以上にないと思っていた好きな気持ちがさらに好きになったんじゃないかな。キッズも、舘山選手も。そんな素敵な表情をみんなしていた。

実のところ、ついついうっかり?!感動してしまったんだ。自分が積み上げてきたハンドルテクニックをキッズに教えた後。舘山選手はみんなと1on1対決をはじめた。高校生から小学生の低学年まで幅広い世代のキッズが、チャレンジために順番待ちの長い列をつくった。彼は、どんな子のディフェンスにも全力で、さっき教えていたテクニックをフル活用してアタックしていった。チャレンジの列は何周もした。そして、そのすべてを全力で勝った。年齢やフィジカルやスキルなどすべてにおいて目に見える違いがある舘山選手が、自分を本気で倒すためにシャムゴッドやクロスオーバーにオフハンドのプッシュなどを駆使してアタックしてきてくれる。キッズにしたら、これほど得難い体験はない。体が感じ取る強さやスピードや本気は、必ず大きな刺激になる。そうやって何度も何度も本気でやりあったからこそ、年の差を超えてハイタッチを自然とするようになる。そんな光景が目の前にあった。これは、舘山選手が小さな頃から、自ら選択して親元を離れて、さまざまな環境下でバスケでチャレンジしてきたからこそのスタイルだろう。初めまして!なことが多い中で、自分が得意とするスキルでアタックする。いつでも本気になってアタックできなきゃ、あっという間に他者とのギャップが生まれる。そういうことをたくさん経験してきたからこその、大好きなバスケへのスイッチ。それを彼は持っている。だから、この後、アメリカでの新天地でも彼はアタックし続けるだろう。そして、アタックした分だけ、さまざまなプレーヤーとハイタッチをしていくだろう。そのカケラがこの日のアートコートにも散りばめられていた。彼とハイタッチしたキッズが今度は別の公園でハイタッチをすることだろう。そして、舘山洸騎選手もまたキッズから良い影響を受けて、新しいチャレンジに向かっていくことだろう。BUT、彼はどこにいたとしても自分のバスケをプッシュし、自らが信じる道を進むことに全力で夢中になっているのだ。一回りも二回りも大きくなって帰ってきたとき、今度は一緒にアートコートをつくりましょう!!!

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go parkeyノ2025年LVGM、盛リ上ガリノアトサキ。アリガトウノ気持チ。