3.21大久保公園、青空ノムコウ、LVGMノ余韻。アレックス喜久山&ラブゲーム。
column 53
先日開催された新宿歌舞伎町、大久保公園でのLVGM(キッズクリニックとピックアップゲーム)。沖縄AREA098からやってきたアレックス喜久山氏をメインコーチに、晴れあがった青空の下、素敵な一日の余韻コラム。
Photography_Minami Okada
Article_go parkey
We are playground basketball residents like pikeys!!!
FULL OF LOVE GAMERS!!! 3月21日土曜日、大久保公園、通称KD(ケビン・デュラント)パークで開催されたLVGM(キッズクリニックとピックアップゲーム)。まずは、ご協力いただいた、イベント時のジャンボ・ボールがひときわ目を引くスポルディング・ジャパン、サウンドシステムだけでなくついにはDJブースそのものもつくってくれたパワープロジェクト、そして、プレイグラウンドへのフィードバックのために設営や撤収やコーチングにいたるまでヘルプしてくれるスタッフたちに、感謝をいたします。ありがとうございました。プレイすることはフィードバックとはちょっと違います。そして素晴らしいプレイをしようとするのは、良い意味でも当たり前のことで、プロならなおのことですね。go parkeyにおけるフィードバックというのは、この大久保公園におけるプロ中のプロのKDがしてくれたようなこと、言わば自身のルーツである公園バスケのためにアートコートに寄与してくれたこととか、いつもスタッフがキッズのためにセッションしたりペイントしたりすることです。そこはブレたくない我々です。
そういう話はこれぐらいにして、3月21日の素晴らしい1日を振り返っていきましょう。夜になるのネオンがきらめく世界有数の繁華街・歌舞伎町。アダルトな雰囲気がたちこめる。しかし、デイタイムはというと、最高に晴れ渡った青空と自然光が眩しくて爽やかな風が吹いていました。その雰囲気にピタリとハマったニックスカラーのgo parkey Tシャツを着たアレックスをはじめとするスタッフとキッズ。どのアングルから見ても、撮っても、応援しても、それは心地良い画になっていました。だから、公園に着いて、ドリブルついて、受付して、青いTシャツに着替えたら、自然と誰もが笑っていました。良い感じです。またアレックスのキャラクターがとても良かったですね。常に元気に声を出して、走って、みんなを盛り立ててくれていました。公園でみんなとバスケをするのが楽しくてたまらないという気持ちに溢れていました。こういうハツラツでフレッシュなエナジーにキッズはすぐに反応し、さらにはスタッフや周囲の大人にも伝播していきました。誰かがナイスプレーやハッスルをすると、大人もキッズもみんな歓声を上げている光景。それを目の当たりにしたとき、この先のgo parkeyの未来の輪郭がはっきりと見えた気がしました。毎回、MCを担当し、声を枯らすgo parkey代表のABのアクションやら良いアオリもいつも以上に多かったように思います。
アレックスは、ミニコーンとポイントを使って、目線と重心がズレてもミドルを狙い、打ちきるコンテンツや、ブーイングの中で打つフリースローや、オフェンスに背中を向けてからディフェンスをするコンテンツなど、スキルを問わない、キッズに1on1 における楽しさや積極さを大切にしたクリニックをしてくれました。そして、極めつけは60人のキッズを11チームに分けて、全員がフェアにプレイタイムを使いきるフルコートゲームを実施。FATEが描いたガチなアートコート2面を使いきるようにフルコートでキッズがゲームをする。それをDJとMCでプッシュして、アレックスやスタッフがさらに盛り立てる。アダルトな繁華街のど真ん中で、キッズが主役のLVGM。もう、未来はキミたちの手の中!って感じです。この日、この場所ではじめて顔を合わせて、マッチアップしたりセッションしたキッズは、公園バスケそのままにアレックスを中心にみんなで楽しんでいました。印象的だったのは、コーチや隣の子とハイタッチをするシーンがたくさんあったことです。キッズが衝動のままに自然とそうしたくなる。そういう気持ちになるクリニックでした。
そういえば、こんなエピソードがありました。たまたまLAから旅行で来ていた父子がいました。彼らは「KDコートがあるとインスタで見たから、バスケしに来た」ということでした。残念ながら本日はアレックスコーチとのLVGMがあり、コート開放は16時以降になってしまうと説明。マイボールを持って旅するくらいバスケ・ラブなキッズに違いないので、とても寂しそうな顔をしていました。なので……。「クリニックは飛び入り参加はウェルカムだから、やってみない? 参加料払ってくれたらTシャツももらえるんだ」「息子はまだ8歳だけど大丈夫かな?」「小学校1年生の子もいるし、スキルや経験とかは関係ないクリニックだよ。やりたいかどうかだけ」。そんなやりとりを聞きながら、そのキッズの目はみるみる輝き出す。きっと、誰とバスケするとか、日本語はわからないとか、年齢とかスキルとか、そんなこと一切気にもとめてない。LAからマイボールまで持ってバスケしたくてやってきて、憧れのKDが寄付したアートコートでバスケができるという喜びというか高揚。彼の父が言う。「今、キャッシュはドルしか持っていないんだ。ショッピングに行ってるワイフが後から来るから、そしたら日本円で払えるんだけど、カードでいけるか?!」「カードは無理だ。OK、ワイフを待とう」「わかった。ワイフがきたらTシャツももらっていいか?」「もちろん。でも、息子さんにはもうLVGM Tシャツ着せてあげたいな。君を信用するから、後で!」「もちろん。ドルならあるんだよ。ほら、ドルならここに!」「わかってる。それはしまっておいてくれw」……。そんなやりとりの後、アレックスによるクリニックははじまった。そのキッズもガンガンに楽しんでいた。父は携帯で撮影しながら手をたたいて応援していた。そして、クリニックが無事終了し、フリーのピックアップタイムになったとき、父子とそれに母がやってきて、「グレイト・タイム!」と言いながら参加料を手渡してきた。みんなで握手をして、またシュートを続けた。青空の下、公園バスケをしてLVGMで盛り上がりながら、ボーダーレスなバスケ・ラブを目の当たりにし、英語も日本語もごちゃ混ぜにコミュニケートし、インバウンドの奥様の買い物エナジーも垣間見て、ドルか円かのやりとりをする。そんな笑えるカオスをアートコートの上にいながら体験できるのも、ここ歌舞伎町・大久保公園、通称KDパークならではだなあと個人的には思った。そして、そういうトライも可能にするケビン・デュラントのスター性とそれを裏打ちする彼のフィードバックの実際性に再び感動したのだった。
