食欲ノ秋。読書ノ秋。色々ナ秋冬がアル中デ、アートコート&ギャラリーデ芸術ノ秋ヲ楽シム。

column 51

2022年から始まったアートコートによるリノベーション・プロジェクト。このプロジェクトに協力・参加してくれたアーティストたちの生粋の作品を堪能するのもまた良い出来事。展開。今回はアートコートのサバービア、エキシビジョンについてのコラム。

Article_go parkey

We are playground basketball residents like pikeys!!!

つい先日にリペイントのリペイントが完成した東京都中央区の浜町公園。その浜町公園を最初にアートコートにリノベーションしてくれたのが画家の今井俊介。現在、彼の代表作シリーズでもある『スカートと風景』の余韻を感じることができるアートコートは、世田谷区にある。2022年9月に完成したものだ。当時、NBAの優勝チームであったゴールデンステイト・ウォーリヤーズが来日してジャパンゲームを開催。それを起点にしてアーティストが描き下ろしてくれたコートである。今はどなたでも遊べる場所として賑わっている。浜町公園もしくはこの世田谷の通称イケセイでバスケットをしながら、今井俊介を知った人も多いだろう。アートコート・プロジェクトにはそういう矢印があるのが楽しい。そして、今度はアートコートから外へ踏み出し、実際にアーティストのガチの作品を鑑賞する秋の冒険をするのをオススメしたい。

国内にとどまらず世界規模でアートコートでのリノベーションを目指すgo parkeyではあるが、2022年から4年の活動では国内、とくに東京での実績が目立つ。中央区浜町公園での今井俊介、MURONE、新宿区大久保公園でのFATE、世田谷区イケセイでの今井俊介、江戸川区松本第二児童遊園でのIMAONE、これらが東京。そして千葉県千葉市のあすみが丘ふれあい広場公園のMURONEと埼玉県吉川市のアクアパークの舘鼻則孝。これらがこれまで行ってきたアートコートである。そして、アートコートをつくり上げてくれたアーティストである。このコラムを書いている2025年11月初旬現在、今井俊介は2つのギャラリーでエキシビジョンを開催。仮に公園バスケ後のジャージー姿であっても、どなたでもガチの作品を見て楽しめる。

ということで、いろいろな公園やプレイグラウンドで個性豊かなボーラーたちと出会い、ピックアップするように、そしてその時には自分を高めてくれるBGMがあるように、アートコートからアートギャラリーへとプッシュして、新しい出会いや感性に触れていく。プレイとミュージックとアートがスリーピースになってもいいじゃないかという提案。吉川市のアクアパークを手がけてくれた現代美術家の舘鼻則孝は、『Scared Reflections』と新作展になる『Obsession』をそれぞれKOSAKU KANECHIKAギャラリーの天王洲と京橋で同時開催している。アクアパークの素晴らしい作品の余韻をどこかで探し出せる展示と、それまでのスタジオワークとは一線を画す新作展示。天王洲と京橋という散策するにはちょうどいい距離感のギャラリーを両方堪能するのもいいかもしれない。

そういえば、つい先日まで、7人のクセの強いアーティストとグループ展『七癖』を開催していたのは、大久保公園を手がけてくれたFATEと第二松本児童遊園を手がけてくれたIMAONE。彼らは、自分たちのコミュニティとコネクションをコアにして世界中からアーティストを招聘する新虎画廊を展開している。常に野心的な1点ものな展示をしているので、公園バスケと同じくらい自らのルーティンに入れておくのもいいだろう。ひょいと訪れて、インスピレーションを感じ取って、再びプレイグラウンドへと帰っていく。バスケに熱中するラブゲーマーズ。しかし、ライフはバスケのためのキックスとヘアバンドだけじゃなくていいし、チームメイトのみんながみんな同じ曲やアーティストを好きじゃなきゃいけないこともない。バスケの後はトレーニングジムかスニーカーショップに行く人がいてもいいのであれば、バスケの前にギャラリーに寄ったり、美術館でブレッシングする人がいてもいい。私たちは、セパレートするのが好きじゃない。セパレートやカテゴライズすることで、逆に自分を誇大化するような状況も好きじゃない。もっとドアは開けっぱなしがいい。ということで、go parkeyがアーティストや協賛企業とともにリノベーションしたアートコートは現在6公園。まだ都内案件が多いのが現状だけれど、逆にいえば、都内で、公園バスケをしたすぐ近くにギャラリーでそのコートのアーティストのガチの作品を見に行くことができるということ。そのような遊び方もできるってこと。これを少しずつでも全国規模、さらには世界規模でプッシュしていけたら、どんなに楽しいか。まあ、いろいろ書いてますが、とにかくアートコートとギャラリーのエキシビジョンが実はとても近しいんだということで。またアートコートで会いましょう!

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go parkey第一弾アートコート浜町公園。アーティストMURONE、リペイントスタート。